初めての私だけのテディベア

その子との出会いは糸から始まりました。

買ってはみたものの、なんだか持て余してる毛糸。
ハンドメイド好きの方なら材料入れの中に多分そんな糸が一つや二つあるでしょう。

実のところ、私はデッサン力は皆無で、いつもそれまでは、本で見たものをそのまま真似して作ることしかできませんでしたが、
その時はどうしても、ちょっと変わった、糸のところどころにふわふわの糸がだんごにくっついて、太さが場所によって極端に違う変わり糸を眺めて、これで私だけのオリジナルベアーを作りたいと思ったのです。

あみぐるみ

あみぐるみの場合、中に綿を詰めるため糸の太さは均等なもののほうが扱いやすく、私も今までそんな糸を扱ったことはありませんでした。
色はうまい具合に温かみのある単色の茶色と、少し淡い茶色と白のぼかし糸、そして、赤茶っぽい茶色のぼかし糸の3色でした。

とりあえず単色の茶色を頭と胴体、手と足に使って、鼻と手足の先っぽに淡い茶色のぼかし糸を使って編み進めることにしましたが、
編んでいくうちに両方の糸が残り少なくなってきて、糸が足りないのは明らかでした。
もちろん、ずっと前に購入した糸で、今すぐ同じ物が手に入るとも思えません。

いろいろ考えて

洋服でも着せてごまかすことも考えましたが、思い切って赤茶っぽいぼかし糸を胴体に使ってみました。
あまり好きな色ではなくて、合わない気がしたのですが、ちょっとっぽっちゃりしたおなかの部分に愛嬌が出た感じで、愛らしさが増しました。

単色で全体茶色のもしかしたらちょっと重たくなるかもしれなかった私のテディベアは、糸が足りなくなったおかげで、私には思いつけない明るい茶目っ気のある子に仕上がりました。
最後に今はもう廃番になってしまった、クリアのカットアイを入れると、じっと、何も言わずにその子は私を見詰めました。

今まで、糸が足りないからできないとか、材料がそろわないとか、何かにつけ言い訳して、思い切って始められなかった自分に、なんだか、うそのように出来上がったその子が、ほら、やってみてよかったでしょう?と言っている気がして、私もその子をじっと見つめ返しました。


Writing うふふ
あみぐるみとタティングレースにはまっています。
振り返ってみれば、洋裁、刺繍、アートフラワー、編み物、レース編み、様々なハンドメイドにはまってきました。
特に編み物系は大好きで、経験のある方はお判りでしょうが、のめりこむほど、細い糸に夢中になる細糸病にはまる傾向があります。
今は、タティングレースが主で、たまに気が向けばあみぐるみをやります。

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