例えば、おもちゃ屋さんに行って並んでいる動物のぬいぐるみを見てどのように感じるでしょう?
最近は非常にリアルに作った物もあれば、必要以上にキャラクター化してマンガ的なフォルムになった物もある。
また、動物のぬいぐるみと聞いて従来の可愛らしい動物のぬいぐるみを連想される方が多いと思います。
ところが、ここに紹介する作家さんは一味違った個性豊かな動物のぬいぐるみを作っていらっしゃいます。
作家さんはコボリサヤカさんと申しまして、神奈川県在住のぬいぐるみ作家さんです。
動物のぬいぐるみでしょ?
一言で言ってしまうとそうなりますが、動物のぬいぐるみをとしては、どちらかと言えばテディベア的な感じよりもシルバニアファミリーのようなフォルムの動物達が多いような気がします。
が、作る種類は様々で哺乳類は勿論、鳥類、海棲生物、果ては昆虫類まで気持ちの赴くままに縫っています。
ただ、ソレ等は可愛いだけではなく、そのモチーフとなる生き物を最大限に観察した上で作っているので、いわゆる擬人化された感覚よりも生き物の生態がベースになっているようなフォルムでありながら、その生き物達が人と同じような行動も取りそうな可愛らしさがあるのです。
何が一味違うのか?
このコボリサヤカさんが一針一針丁寧に愛情を持って縫い上げる生き物をモチーフとした作品群は単純に可愛いだけじゃないんです!
例えるなら江戸前寿司でしょうか?
新鮮なネタをシャリの上に乗せて美味しく握るならそれなりの職人さんにも出来るんですね。
但し、江戸前寿司はネタの吟味もさる事ながら食べる人に美味しく、楽しく食べてもらうように丁寧な下処理や食べる人の目の前に出る前までに一手間の作業をするんです。
これをコボリサヤカさんのぬいぐるみに例えればネタの吟味はモチーフを選出する作業。食べる人の前に出る状態が完成とすれば、その前の一手間が独特なんですよね。
その一手間は衣服であったり、ソレに準ずる小物、そして物にもよりますがスチームパンク風に味付けされたディテール。
これが独特で良いんです!
生身の動物達に違和感があるような金属パーツのようなディテールや、『ひょっとしたらこんな服なら着るんじゃない?』と思わせるような擬態する服等……一手間加えて美味しく……いや、更に可愛く仕上げてくれるんで見るだけで満足してしまうというかホッコリしてしまうんです。
どちらかと言えば新進気鋭の作家さんの部類なのかも知れません。
時折、同じような作家さん同士が集まる展示会のようなイベントやオークション等で作品達が売られているようです。
それなりに人気もあり、苦労して作られているので決して衝動買い出来る金額ではないですが、おススメです!
閣下と申しますが、最近、ある作家さんの作るぬいぐるみにハマってます。
ハンドメイドで少量ずつしか製作されないので未だに自分では手に入れてはいないのですけどね(笑)
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