愛犬とさよならする時に

必ずくるとわかってはいても、辛い愛犬との別れをどう乗り切るか。

雑誌で読んだり体験した人の話を聞いてはいても、自分の身にふりかかると慌てます。
飼う前から考えていても遅くないかもしれません。もちろん、気づいた時が向き合う時です。
決して遅いことはありません。

シェットランドシープドッグ

シェルティと省略されて呼ばれることもあります。
名作『名犬ラッシー』にでてくるコリー犬を良いなと思いながらも、大型犬のため、コリー犬よりも小柄なシェルティを我が家の一員として迎えました。

私が中学生の時に来ましたが、やんちゃで元気、よく吠えるし動き回るのが好きな愛犬を口では色々言いながらも家族みんなで可愛がっていました。

10歳を超えたら寿命

10歳を超えたら寿命というような話を聞いたことがあり、白内障や体調を整える薬を使うようになってからゆっくり覚悟していました。

のんびり長生きするだろうという予想を裏切り、末期のガンの告知受けた時には家族全員唖然としました。告知されるまでは元気でご飯を食べていたのに、こちらの気持ちがわかるのか、告知されて家族が愛犬の死を覚悟した時から坂道を転がり落ちるように悪くなりました。

早かった別れ

半年はもつでしょうと言った獣医さんの言葉もむなしく、1ヶ月で眠るようにして逝ってしまいました。ペット霊園で亡骸を焼いてもらうだけにとどめ、遺骨は持ち帰って庭の片隅に埋めました。

ペットロスの記事を読み、体験されていた方の話を聞き、覚悟はしていたものの思う以上に寂しく悲しくて仕方ありませんでした。
ペット霊園で遺骨を受け取るまでの間、ペットに関してお寺のお坊さんが「あまり心を残さないように。でないと愛するペットが縛られて、輪廻の輪にのれません」というような話を真摯に語る本を読みました。

ここで私と母は、愛犬の使っていた物をあらかた処分することに決め、首輪や大事な物を厳選して残しました。

悲しみを乗り超えられたのは

悲しみを乗り超えられたのは家族のおかげです。

ペットの話をしたり、もっとこういうことができたかもというようなことを何度も何度も話して受け入れていきました。死ぬときのことを考えるのは辛いですが、家族がペット霊園のことを調べ、具体的にこうしようと話してくれた時は正直助かったと思いました。

乗り越え方は人それぞれですが、大事な想いはちゃんと残っています。しばらくの間はペットの名前を呼びそうになったり、ご飯の支度をしようとしたりしていました。今でも大事な愛犬です。


Writing 天鳥そら
犬派だけれど猫も好きです。

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